2008.04.15
2008.04.14
春スキー本番!
湯沢・魚沼周辺のスキー場がシーズンオフをむかえると、奥只見丸山スキー場の春スキーが盛り上がります。ゴールデンウィークまで積雪は充分あるので、汗だくでスノボー・スキーを楽しんで下さい。
スキー場直下の駐車上がいっぱいになると、ダムサイト駐車場にお車を停めることになります。ダムサイト駐車場からは随時シャトルバスが運行されていてますので、待ち時間も少なく、リフト下まで行くことができます。
「春の奥只見を味わったら、もうやめられないワン」
2008.04.07
解禁2週間前
先週は雪が降ったりと春が遠のいた奥只見でしたが、銀山湖の解氷はご覧のように例年より早くすすんでいて、あと2~3日で出船準備ができる状態になるでしょう。解禁は奥只見ダムサイトからの出船ができるので、楽ちんです。
2008.04.05
2008シーズン、営業をはじめました。
2008シーズンのはじまりです、奥只見丸山スキー場をご利用されるボーダー・スキーヤーのお客様!ご予約をお待ちしています。はじめてご宿泊されるお客様向けにスキー場とお宿「とんじろ」の位置関係をパノラマでご覧下さい。
2008.04.04
大鳥岩魚-その希少性と最近の傾向-その3(文’07.9Dr.Y)
私は20年以上もベテラン諸氏の歴史的トロフィーサイズを大鳥ダムや田子倉ダムで実見させていただく機会を得ているが、そのプロポーションや雌雄の性差をみると、その臨界点が55cm付近であるような気がしてならない。大鳥では83cm・75cmの記録があり「とんじろ」のマスターが近年観察した河川遡上では80cmオーバーのものもあるという。
これらの超大物イワナは単に釣られずに済んだ魚というだけでなく、遺伝的、血統的な幸運魚というべきかと思う。例えばイトウやニジマスでも大型の成魚で毎年成熟せず、産卵遡上もしない例があることが報告されており、あるいはこれら超大型イワナも「たまにしか」成熟しない偏屈で長寿な幸運魚なのかもしれないと想像をたくましくするのである。
また、ダムでは大型ジグがひったくるように奪われたり、16ポンドラインが切れたという超大物の噂も聞くが、実際にランディングに至っていないので何ともいえないというものの、過去のデータから推測して、超大物は基本的に移動の少ない「待ち伏せ型」の捕食生態で生活しており、我々が一生懸命やっているトップの釣りやフライメソッドの及ぶ範囲まで残念ながら回遊してこないのではないかという疑問が湧く。
結論として超大型を捕らえるにはメソッドとポイントの両面でコペルニクス的発想の転換が必要という気がしてならない。どういう手段でも、どんな悪場でも、しらみつぶしにやってみる覚悟が必要ということであろう。私も来期以降工夫してみたいと思っている。
「とんじろ」のホームページをごらんになってお出かけになる方に一言、大鳥イワナは本当に気まぐれであり、ダムの放水という人為的なファクターに左右されることも多い。釣れた記事が多いが釣れないときの方が遙かに多いのである。釣れないときはお互いさま、大いに釣り談義を交わして楽しい交流を持ちたいものである。釣り場を共有したのも何かの縁、誰かが大物を釣った時、若干のジェラシーを感じながらも大いに喜んであげられる度量を持ちたいものである。
奥只見は私にとって渓流釣りの入門の地であり、かつて全国の渓流を歩いた時期もあったが、ここ数年はほとんど、ここだけでになっている。ほかの渓流で水質の悪化、魚影の減少が続く中で、むしろ魚体の向上がみられるのは、その血統もさることながら、釣り人のマナーの向上が大きい。
会越国境地帯に残された秘境で、イヌワシ山野草を眺めつつ、カジカガエルやエゾハルゼミの声を聞きながら、50cmオーバーの大イワナを狙う。帰りには少しの山の恵みをいただく、そんな旅が可能な日本でも稀有の自然が「とんじろ」の周辺には残っているのである。
完
2008.04.03
大鳥岩魚-その希少性と最近の傾向-その2(文’07.9Dr.Y)
イワナの巨大化のメカニズムについては、「とんじろ」のホームページでも以前記したとおり、大型化しやすく、降海型(降湖型)になりやすい遺伝子をもつ♂と♀のペアが交配し、産まれた稚魚うちの一部が銀化(スモルト化)して降海型になり、湖に下って、昆虫食から魚食に変わる。その結果、若令より急速に大型化し、成魚、老成魚になって、50cm~80cmクラスが出現すると考えられる。全国的にも貴重なイワナの血統である。
「とんじろ」のお客さんの一つの壁は50cmといわれるが、近年は前述のような理由で
必ずしも尊敬されるサイズではなくなったようである。このサイズでも♀は丸顔であり、♂でも下顎の突き出しはわずかで、まだまだ成長を予感させられるプロポーションで、さしずめ沢イワナでの28cm~30cm位の形をしている。しかし、55cmオーバーとなると歴戦の大鳥フリークでも年一回、幸運な一匹にまみえることができるかという稀少さである。
♂の下顎が突き出して上顎に食い込む、いわゆる「タキタロウ」タイプが出現し、尾ビレの後端の切れ込みがなくなるタイプが出現する。また熱帯魚のアロワナでいわれる「スプーンヘッド」タイプのワシ型の頭部で体高の高い魚も多くなる。時には♀でも下顎が突き出し、♂と見違うようなワシ型の顎に太った魚体のものもあり、沢イワナでの30cm~36cmのプロポーションをしている。
この傾向は、56~59cmと著明になり、昨年、本年の放水口のトロフィー60~61cmで究極の型を見るようである。当然釣れる頻度も劇的に低下し、60cmオーバーは20年かかるといわれるのも納得せざるを得ない。
魚類は哺乳類と異なり、生き続ける限り体長が伸び続ける生物学的特性があるが、ある年齢もしくはサイズから、その伸長度に著しい低下がみられるのも、また事実である。イトウのメーターオーバーが稀少なのも同じ理由であろう。
2008.04.02
大鳥岩魚-その希少性と最近の傾向-その1(文’07.9 Dr.Y)
今年の奥只見の釣りも終盤を迎え、今期も記録的なサイズや、プロポーション的に記憶に残るモンスター級の大イワナが上がっている。
ブログ上で連日紹介され、胸を熱くし飛ぶようにシルバーラインを駆け上がってきた釣り人諸兄も多いことと思われる。
本年は小雪で、シーズン初期から太めの50cmクラスが、主にキャスティングで釣られ、5月25日過ぎには早くもトップの釣りに突入した。
6月には連日どこかで誰かが50cmオーバーえお釣るという日々が続き、ライズの嵐に当たった幸運釣り人もあったようだが、ワカサギの流下量の減少と共に6月25日過ぎには早くも末期状態に陥り、昆虫食になったイワナにはルアーよりフライに分がある日もあったようである。放水が不規則になった7月には数えるほどしか50cmオーバーは釣れていない。
以上が、今期の総括であるが、イワナの平均サイズとプロポーションは年々良くなっているようで、これはいくつかの複合的な要素がからんでいると考えられる。
まず、新放水口の稼働によりワカサギの流下量が増大し、餌の供給が初期から安定して魚体の成長、肥満化が加速されたこと。次に不幸な2年続きの水害により、ここしばらく釣期が短かったこと、そしてなんといてっも釣り人のリリースが浸透し、リリーステクニックも向上したことがあげられよう。
この2年間感じることだが、6月の中旬頃の50cm後半の魚の体高とプロポーションは過去に例の無いものではないだろうか。一例を挙げると。昨年のKN氏の♀61cm、今年のトロフィー♂69cm、5月下旬の♀61cm、TOMOの♂54cm、大鳥の主の♂55cmなどは、私見では歴史に残る?グッド・プロポーションの究極大鳥イワナではないかと思う。
私個人の成績はサイズでは昨年に及ばないが、休暇をほとんど大鳥に通い集中した結果、大鳥イワナの季節的変動を一段と把握し得たのは収穫であったと思う。
・・・つづく