2008.04.02
大鳥岩魚-その希少性と最近の傾向-その1(文’07.9 Dr.Y)
今年の奥只見の釣りも終盤を迎え、今期も記録的なサイズや、プロポーション的に記憶に残るモンスター級の大イワナが上がっている。
ブログ上で連日紹介され、胸を熱くし飛ぶようにシルバーラインを駆け上がってきた釣り人諸兄も多いことと思われる。
本年は小雪で、シーズン初期から太めの50cmクラスが、主にキャスティングで釣られ、5月25日過ぎには早くもトップの釣りに突入した。
6月には連日どこかで誰かが50cmオーバーえお釣るという日々が続き、ライズの嵐に当たった幸運釣り人もあったようだが、ワカサギの流下量の減少と共に6月25日過ぎには早くも末期状態に陥り、昆虫食になったイワナにはルアーよりフライに分がある日もあったようである。放水が不規則になった7月には数えるほどしか50cmオーバーは釣れていない。
以上が、今期の総括であるが、イワナの平均サイズとプロポーションは年々良くなっているようで、これはいくつかの複合的な要素がからんでいると考えられる。
まず、新放水口の稼働によりワカサギの流下量が増大し、餌の供給が初期から安定して魚体の成長、肥満化が加速されたこと。次に不幸な2年続きの水害により、ここしばらく釣期が短かったこと、そしてなんといてっも釣り人のリリースが浸透し、リリーステクニックも向上したことがあげられよう。
この2年間感じることだが、6月の中旬頃の50cm後半の魚の体高とプロポーションは過去に例の無いものではないだろうか。一例を挙げると。昨年のKN氏の♀61cm、今年のトロフィー♂69cm、5月下旬の♀61cm、TOMOの♂54cm、大鳥の主の♂55cmなどは、私見では歴史に残る?グッド・プロポーションの究極大鳥イワナではないかと思う。
私個人の成績はサイズでは昨年に及ばないが、休暇をほとんど大鳥に通い集中した結果、大鳥イワナの季節的変動を一段と把握し得たのは収穫であったと思う。
・・・つづく